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血液内科


血液内科の特色

貧血、白血球や血小板数の異常、リンパ節腫脹などの診断、治療の際は血液内科を受診してください。当科では再生不良性貧血や特発性血小板減少性紫斑病(ITP)などの造血障害、白血病や悪性リンパ腫などの造血器腫瘍、HIV感染症の診療を行っています。標準的な化学療法、新しい造血幹細胞移植療法を実施していますが、他方、市民に親しまれる病院として、地域の開業医の先生との病診連携のもとで、高齢の患者さんの骨髄異形成症候群(MDS)や骨髄腫などの病気に対して、生活の質(QOL)に配慮した全人的医療を行うことに留意しています。京都大学医学部血液・腫瘍科と密接な関係を有し、他の京都大学関連病院(静岡県立総合病院、島田市民病院など)とも連携に努めています。

外来

場所:西館2階
外来受付時間:月曜日~金曜日(祝日・年末年始を除く)8時30分~11時30分

外来担当医表

AYA世代のがん治療

皆さんはAYA世代という言葉を聞いたことがありますか。Adolescent & Young Adult(思春期および若年成人)の略で、アヤと読みます。
具体的には15歳から39歳の年齢があてはまります。
多くのがんの好発年齢は通常50歳以上ですが、AYA世代で発症するがんもあります。この年代は、学校生活、就職、結婚、出産、子育てなど様々なライフイベントのある時期であり、治療に当たっては細やかな配慮が必要となります。
ではAYA世代にはどのようながんが多いのでしょうか?国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」の「小児・AYA世代:がん罹患データ」によると、下図のようになっています。
小児・AYA世代に多いがん
1位 2位 3位 4位 5位
0~14歳 白血病
38%
脳腫瘍
16%
リンパ腫
9%
胚細胞腫瘍
・性腺腫瘍

8%
神経芽腫
7%
15~19歳 白血病
24%
胚細胞腫瘍
・性腺腫瘍

17%
リンパ腫
13%
脳腫瘍
10%
骨腫瘍
9%
20~29歳 胚細胞腫瘍
・性腺腫瘍

16%
甲状腺がん
12%
白血病
11%

リンパ腫
10%
子宮頸がん
9%
30~39歳 乳がん
22%
子宮頸がん
13%
胚細胞腫瘍
・性腺腫瘍

8%
甲状腺がん
8%
大腸がん
8%
30歳以上では乳がんや子宮頸がんが多くなりますが、29歳以下では、胚細胞腫瘍・性腺腫瘍とともに、白血病や悪性リンパ腫などの造血器腫瘍(いわゆる血液のがん)が多いことがわかります。
白血病や悪性リンパ腫の治療成績は以前と比べて格段に向上しており、様々な新しい治療法も登場しています。当科では、最新のガイドラインに応じた治療を個々のライフスタイルにも配慮しながら行い、AYA世代の患者さんが安心して治療を受けていただけるように心がけています。