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腎盂尿管移行部狭窄に対するロボット支援腎盂形成術


腎盂尿管移行部狭窄

腎盂(腎臓内の尿の通路)と尿管のつなぎ目に狭いところ(狭窄)があり、尿の流れが悪くなっている病気です。腎盂に尿が溜まって腫れています(水腎症)。自覚症状があまりないことがほとんどで、ときに腰背部の痛み、尿路感染による高熱をきたすことがあります。腎盂から尿が流れ出すのに抵抗があり、腎臓が尿を作りにくくなります(腎機能低下)。内圧が高くなると腎臓が痩せていき(萎縮)、徐々に腎機能が悪化します。腎盂から尿が出ていきにくいため、腎盂腎炎を生じると重症感染症に移行する危険性があります。腎臓内に結石ができやすくなり、また排出しにくくなります。
根本的に治すには、狭いところを切除してつなぎ直す「腎盂形成術」が一般に勧められます。
すでに萎縮が高度で腎実質(腎臓で尿を作る部分)がほとんど残っていない場合には、そのまま放置するか、自覚症状がある場合には腎臓を切除することをお勧めする場合もあります。


腎盂形成術

腎盂と尿管の間の狭いところ(狭窄)を切除し、腎盂と尿管とをつなぎ直します(吻合)。当院では従来より腹腔鏡を用いた腎盂形成術を行っており、2022年より手術支援ロボットdaVinciを用いたロボット支援腎盂形成術に移行しました。腎盂内に結石がある場合、腎盂形成術と同時に結石を除去することもできます。