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画像診断(CT、MRI、3D超音波)


画像診断

 心臓病において、治療の前に重要なことは“精度の高い診断”です。仮に心臓の栄養血管が細くなっていたとしても、必ずしもすべての患者さんにカテーテルによる治療が必要とは限りません。当院循環器内科は、心臓病、血管疾患に対し、精度の高い診断と治療方針の決定のため、画像診断を重視しています。最先端の画像診断機器を用いてトレーニングされた診断医により、より精度の高い検査を行い、一人ひとりの患者さんに最適な治療を目指しています。
 当院の主な画像診断装置として、256列マルチスライスCT、3テスラーMRI、3検出器ガンマカメラ、3D超音波、バイプレーンアンギオ装置、ハイブリッド手術室用3次元CTなどを導入しています。
・マルチスライスCT
 CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)とは、回転しながらX線を照射し、得られたデータをコンピュータで処理し生体内部の画像を得る検査です。さらに造影剤を使用することにより、血管の情報などより詳細に調べることができます。
 当院では、256断面(スライス)を高速で同時に撮影できる世界最高水準のマルチスライスCTを導入しています。それにより、撮影時間の大幅な短縮と高画質が得られます。また、心臓、脳、胸腹部、四肢などの血管も立体画像(3D)で鮮明に描出することが可能です。

狭心症のマルチスライスCT

・MRI
 MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)とは、強力な磁場の筒に入り、磁気と電波を用いて体内の臓器や血管を撮像する検査です。
 心臓の画像検査の中では比較的新しい分野で、X線を用いず心筋の状態をより詳細に評価することができます。また、ガドリニウム造影剤を用いることで、心筋の血流を評価したり、心筋のダメージや線維化を目に見える形で描出することができます(遅延造影)。またT1マッピングでは、造影検査だけでは把握が困難な心筋の発症や線維化も捉えることができます。それにより、心不全の原因の特定などに役立てられます。さらに、造影剤を用いずに心臓の動きや心臓の血管の詰まりや狭窄を評価することができます(シネ動画、MRアンギオ)。

急性心筋梗塞のMRI

Black Blood T2強調画像
心筋の浮腫や炎症が白く表示されます。

遅延造影
心筋梗塞例、白い部分が傷害を受けた心筋

MRIシネ動画
  • X線や造影剤を使わずに心臓の動きや構造の異常を評価することができます。
  • 超音波検査より客観的な評価ができると言われています。
冠動脈MRアンギオ
 造影剤を使用せずに冠動脈(心臓の筋肉を栄養する血管)の狭窄や詰まりを確認することができます。

3D経食道心臓超音波検査

 心臓の裏側を通る食道の中へ胃カメラのようにエコープローブを挿入し、心臓の内部を詳細に見ることができます。特に心臓の構造上の病気(Structural Heart Disease:SHD)である弁膜症(心臓の部屋を隔てている弁の異常)や先天性心疾患(生まれつきの心臓の構造の異常)、その他感染性心内膜炎(主に弁に細菌が付着する病気)、心内血栓などの診断にも用いられます。
 当院では、3次元(3D)の超音波装置を用いて手術の視野に近い立体画像を作り、術前・術中の評価に役立てています。また、カテーテルを用いた弁膜症の治療中にも積極的に利用しています。日本心エコー図学会認定のSHD心エコー図認証医を中心に検査を行っています。

経食道心臓超音波